宮城支部
宮城支部会報「結」9号(通算46号)
【支部だより】
7月となり夏本番ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 今年の夏は、昨年以上の暑さが予想されているようです。 体調管理に十分気を付けて、この夏を 乗り切っていただきたいと思います。
当支部の写真展も開催まであと一か月と迫ってまいりました。プリント、マット調製に並行して、役員の皆様のご協力により案内ハガキ作成、しおり作成、ポスター作成、キャプション作成など、開催に向けた準備を進めております。 また、4名の有志会員による「組写真&自由展示コーナー」の展示もありますので、お楽しみにして下さい。
<写真展開催の日程>
会 場 : せんだいメディアテーク 5階ギャラリー C2
7月31日(木) 作品搬入、額装、展示 10:00〜15:00
〇 自前の額縁使用の方は、額縁を持参し額装し展示いたします。
マット新調の方は、マットに写真を貼付した状態でお渡しします。
マット持参の方は、写真をお渡ししますので、マットへの貼付を行います。
〇 支部備品額縁を借りる方は、会場で額縁、マットを貼付した写真をお渡ししますので、
額装を行います。
※ 作品搬入展示は、時間と人手が必要となりますので、極力ご参加をお願いいたします。
もちろん、お仕事やお家のご都合が最優先ですので、できる範囲でお願いいたします。
8月1日(金)〜6日(水) 写真展開催
10:00〜18:00(最終日 〜14:00)
〇 交代で受付当番をお願いいたしますので、よろしくお願いいたします。
8月6日(水) 作品撤収、搬出 14:00〜15:00
〇 作品、自前の額縁などは、お持帰りをお願いします。
〇 借りた額縁は、会場で返却となります。
※ 以上が、写真展期間中の主な流れとなります。
作品搬入日、写真展期間の受付当番の担当可能日、搬出日の参加の可否等については、
7月上旬にでもメールでご連絡いたしますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
◎ 年に一回の一大イベント写真展は、皆様の発表の場になると共に来場者の方の反応も気
になるところです。大いに楽しみましょう!!
【My one Shot】 先崎 康人 「古刹の春」
多くを語れる one shotは思い浮かばない。誰もが苦労して作品作りをしているのでしょうが、私もone shotと云えども一発で作品をものにした例は殆どない。何度も足を運びmany shotsの中からone shotを作っているのが私の撮影スタイル。とは言っても使わないデータがハードディスクに溜まる一方なのは気持ちが悪いし、その中から作品を選ぶのも大変な作業なので、同じアングルで何枚も撮ることはなくフィルムで撮るのと同じ感覚で撮るように心掛けている。
風景写真を始めた頃は、小国町、裏磐梯等風景写真のメッカに足繁く通ったが、今では遠くても月山山麓で、蔵王山麓や仙台市西部方面を中心に近隣の小さな風景を撮っています。近隣には絶対風景と呼ぶべき雄大な風景は有りませんが、近隣であれば思い立った時何時でも撮影に出かけることが出来、撮り直しも容易だ。また何よりもシャターを切る機会が増える事が嬉しいし、小さな風景でも心引かれる新たな被写体を見つけた時の喜びは大きい。
こうした撮影スタイルの始まりは遠隔地での撮影の合間に出かけた我が家近くの大梅寺での撮影であった様に思います。大梅寺は松島瑞巌寺を退山した雲居国師が終焉の地に定めた寺で、1650年に創建された禅宗の古道場。当時、建物は茅葺屋根で小さな境内ですが古刹の落ち着た雰囲気に誘われて春夏秋冬何年も足繫く通ったものでした。平成4、5年の頃からか、ご住職を始め愛好者の手で五百羅漢が掘り始められ、その方々との談笑も楽しかったし、並べられた羅漢の撮影も楽しみでした。
「遠くに行っても撮れるものではない」との考えですが、しかし毎年同じ場所に通うばかりではウキウキした気分で撮り続けることが難しいのも事実。今年は久しぶりに我が故郷、福島県中通りの桜(高校時代は滝桜の下でお弁当を食べたものでした)撮影に出かけてみた。何処に行っても桜、桜、桜、、、里山の美しさに関心するばかりで中々シャターが切れない。意を決して撮り始めるが桜に撮らされている自分に気づく。創作意図に想いを寄せる事も無く、見た目の桜の美しさに頼った撮影になり、挙句には次に行く場所の事が気になっている始末。やはり遠隔地の撮影でも何度も通うことで狙い目の被写体、適切な時間帯を想定し、レンズ選択や構図のアイディアを凝らすことの大事を改めて痛感した。
最近は行動力も衰え少し諦め気味でしたが、会員の皆様の熱心な取り組みを目の当りにして多いに刺激を頂いています。私も「老人よ大志を抱け!」の心持でもう一踏ん張りして見ようと考えているところです。
【トピックス】
1.行事報告
?初夏の撮影会
5月11日(日) 7:00〜
月山志津野営場(地蔵沼)駐車場集合
撮影場所
地蔵沼周辺(残雪残る沼、ブナ林)
弓張平(残雪とブナ林)
湯殿山口周辺(残雪とブナ林)
参加者: 7名
今年の冬の雪が多かったため、雪解けが進んでおらず、ブナの芽吹きは例年より少し遅くなっていました。最初は、地蔵沼周辺で残雪と芽吹き始めたブナ林を撮影しました。その後、周海沼の予定でしたが、周海沼方面はまだ芽吹き前で雪も深いので諦めました。地蔵沼より弓張平に下りてきて残雪とブナ芽吹きを撮影しました。掲載した記念写真は、弓張平でのものです。
雨と風の中での撮影になりましたので、ご覧いただけるように、皆さん、少し寒そうです。ブナは、雨に濡れてしっとりと綺麗な色をしていました。残念ながら、残雪からの霧立ちは見られませんでしたが、皆様、元気に撮影されていました。
余談ですが、この日の早朝の風はすさまじく、山形道では、倒木があり、大きい木の枝が道路に散乱しているという状況でした。1台の車が、倒木に乗り上げ事故を起こしていました。
悪天候で始まった撮影会でしたが、徐々に収まり、皆様は無事に帰宅されました。
?写真展テストプリント確認
5月23日(金)13:00〜
仙台メディアテーク 2階会議室
参加者 : 阿部さん、刈谷さん、佐々木俊行さん、斎藤清さん、早川
5名で、写真展のテストプリントを確認しました。
テストプリントは、トミカラーから小松先生に送付され、小松先生が確認されたものを、支部で確認するという手順にて行いました。 数枚の作品で、撮影者ご本人に確認した方が良いものがありましたので、阿部支部長から会員に確認していただくことにしました。
➂定例会(オンライン セミナー)
6月7日(土) 13:00〜17:00
仙台市生涯学習センター
会場参加者 :10名
Zoom参加者 : 2名
小松 ひとみ指導員を講師として、会員作品の添削指導会を実施しました。11名の会員各位が提出された22点の作品に対して指導をしていただきました。
どこを改善すると作品としての質が向上するのかという視点で、1枚1枚をじっくり講評いただきました。写真と作品との違いがどこにあるのか、どうすると作品になるのかという鋭い視点で指導いただきました。 また、作品の隅々にわたり視線を持って行き確認することの重要性が理解できました。例えば、空を3〜5mm切ることで、作品が変わること。左を1cm切ると作品が締まることなど、流石に様々なジャンルを撮影されているプロだなと感じる内容でした。今回参加された方々は、作品作りの際の勉強になったのではないかと思います。
最初の会員の講評で30分かかるという熱心な講評でしたので、その後に用意されていた小松指導員の勉強会は、追加の時間で実施頂きました(ご厚意で、追加費用無し)。勉強会の内容は、今回提出した会員の作品を前提として、参考になるような小松指導員の作品を用いての勉強会でした。提出された作品との関連があるので、大変分かりやすく参考になりました。
2回目のオンライン例会と勉強会でしたが、参加者が会員の半数に満たない状況での開催になりました。折角のオンラインを用いた例会&勉強会ですので、会場に来れなくても参加できますし、部分参加も可能ですので、多くの方が参加されると勉強になるのになと感じました。
次回は、9月27日(土)花倉指導会員によるオンラインセミナーを開催します。
提出作品のテーマが与えられております。
テーマ:「ボケを活かした作品」 と 「光と影を活かした作品」
テーマに沿って撮影することでたくさんの学びが得られると思いますので、たくさんの会員の参加をよろしくお願いいたします。
秀作作品に、早川の「雪解けの朝」が選ばれました。

